everything everywhere all at once エブエブのミシェル・ヨー


すごくいいっていう人と、どこが面白いのかわからないって人の前評判に二極化がある映画ですが、私はすごく観たい。マルチバースで悪と戦うスーパーヒーローの役のヨー。アカデミー賞の主演女優賞を受賞した。アジア系の女性が受賞するのは初めてで歴史的なこと。アカデミー賞7部門も受賞してるなんて、絶対すごい。そして、彼女が60歳というのもびっくり。スピーチが感動的だった。‘‘For all the little boys and girls who look like me watching tonight, this is the beacon of hope and possibilities. This is proof that dreams do come true.” 女性に旬が終わったなんて言わせない。あきらめないで。そして世界中の母親がスーパーヒーローだって。感動的なスピーチだったな。胸がいっぱいな様子が伝わってきた。
マイノリティーなのに加えて、女性で年齢を重ねている。人一倍努力しないといけなかっただろうな。そんなことのない世の中ならいいけれど、同じ機会が与えられていたら。そして妊娠や出産をしなかったら、みんな同じ筋肉量と体力があったら。だれも既得権をもっていなかったら。親の経済力が子どもに影響しなかったら、とか考えてしまう。そんなことのない、なかなかタフな世の中なのです。お母さんがヒーローであることはまちがいないけれど、子どものお母さんとして。気を悪くする人はいないと思うけれど。それは素晴らしいことではあるけれど、お母さん自身が一人の人間として、自己実現できてたらもっといいなと思う。私は今、お母さんでない、自分の人生をなんとか取り戻したいと思っているけれど、時間もお金もなく、余裕のない中で、まったくもって難しいと思う。仕事とご飯づくり、いやな感じの夫、すべて捨てたい。子どもにだけは希望を持ちたいとは思っているけど、毎日つらい。


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