藤原麻里奈さんに学ぶ、無駄なものを肯定する?


藤原麻里奈さんが作る価値がおもしろい。「考える術」はふとした時にパラパラとめくる。不思議な発明品の数々。くすっと笑ってしまうけれど、人間の感情を理解したり、課題や目的をはっきりさせていないと、これらの発明は生まれてこない。どんな人なんだろう。デジタルハリウッド主催の現実科学レクチャーシリーズにゲストとして出てくれる。話を聞けるのを楽しみにしていた。j-waveのグランドマーキーもよく聞いていた。高野さんとの緩い雰囲気が好きだったけど、体調を崩してしまったそうで、声をしばらく聴いていなかった。なのでうれしいな。
「無駄づくり」で有名。「株式会社無駄」を作っているんだな。無駄というのが目に付くけれど、藤原さんは作ることを大切にしている。作るということのモチベーションは人の苦、煩悩らしい。例えばパピコをシェアせずに一人で食べたいとか、そういう小さな感情の動きに忠実というか、その沸き上がったものを普通の人なら流してしまうけれど、彼女はそれを実現するための道具を作るんだ。没頭して自分を忘れて作ると、おのずと自分がわかってくるらしい。人の苦しみを自らの煩悩が原因と考え、その縁起を把握し、克服する解脱、涅槃へと。仏教的なんだ。とにかく何かを作ろうと。
彼女は無駄を肯定する
無駄を「削る」のではなく、「作る」。
彼女が影響を受けたいくつかの言葉を教えてくれた。

「想像力は知識よりも重要だ。なぜなら、知識は今わたしたちが知り、理解していることに限られるが、想像力は世界のすべてを包括し、わたしたちがこれから知ること、理解することまで含むからだ」 アルベルト・アインシュタイン

「この世の中に存在するものは、一つとしてムダなものはない。ムダだと思うのは、その活かし方、使い方を知らないだけ。活かし方を知らなければ、すべてのものがマイナスになる」
「無用と思われてきたカビのようなものでも、これを有効に使えば貴重な働き方をすることがわかってきた今日、この世の中はまるで無限の宝庫である。すべてのものはもちろんのこと、マイナスでしかない人間など、本来この世にあろうはずはない」
「お互いに、もうすこし謙虚でありたい。もうすこし勇気をもちたい。そして、もうすこし寛容の心を持って、すべてのものが、すべての人が、時と処を得て、その本来の値打ちが活かされるようにつとめたいものである」 松下幸之助

「有用性という言葉を捨てて、人間の精神を開放せよ」 エイブラハム・フレクスナー

藤原さんの提案、私もやってみよう
無駄なものを作る 社会が求める効率や生産性とは真逆だな。でもおもしろい!ってことだ、有用性を捨てる、やりたいことはやる。精神の解放。
無駄を確保する 床の間、あれ確かに無駄なスペース。でもあの余白があって、新しい価値が生まれている。自分なりの床の間を確保する。
無駄なことをあえてする 無駄なものを肯定すること、それは、寛容さ。
ルーティンの中に無駄を入れる 遠回りしても、みんなに追い抜かされても、それは自分が価値がないということには繋がらない。むしろ、新しい価値が自分の中で生まれる。

藤原さんは教えてくれた。
無駄を肯定することで新しい価値が生まれる
無駄を削るのではなく、作ることで全く違う社会で生きることができる

少し肩の力を抜いて、私の人生の床の間を確保しよう。きっと違う景色が見えてくる。


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