子どもがこうなりたいとか、こうしたいとか。将来の夢を話している。純粋に応援したいと思っていた。
努力してるなら。夢に向かって、がんばっているなら。
こうしたいという、積極的な意志は尊重したいと思う。おもう。
こんな世の中、何かしたいことがあるのが立派だ。
私もしたいこと、たくさんあったし、今もある。私もいろいろやりたいのだ。
やりたいのに、子どもを優先しないといけない。今は。
声優になりたいと、学校に入ることにした。審査があって、オーデイションを受けた。面接で何が聞かれるか、想定される質問と答えを、子どもなりに考えて、文章を作って保存して読み返したり、私が面接官の役をして、模擬面接をしたりした。どうやったら自己アピールできるのか、短時間で印象付けることができるのか、子どももモノマネをしてみたり、派手なジェスチャーの練習をしていた。それは結局やらないほうがいいと思ったみたいだけど。私はいいじゃない、と言いながら、聞いていた。
好きなことなら、頑張るんだと思った。
台本を読むのに、漢字が必要というのなら、やると言い出す。毎日セリフ読みをしたり、活舌をよくする練習をしたり、逆腹式呼吸とかいうのを調べてやったり。活字になれるため、本を読んだほうがいいと面接官に言われて、それも頑張っている。
合格して、喜んでいた。嬉しそうでよかった。
でも、親は書類を出す。また？書類多い。振り込みも今どき紙で銀行から？手数料はこっち持ちで。
レッスンの見学申込書、写真添付の出したのに、同じような入所申込書、また写真がいる。合格したと思ったら、商材写真みたいな、プロフィール写真を胸から上と、全身貼ったものと、また履歴書のようなものを出すの？
子どもは写真用の服を買いたいという。
服そもそもあまりないから、それはいいかと、安くおしゃれなECサイトSHEINで選ぶ。なんと２枚以上で半額だ。と選んでも届くのに１週間ほどかかる。１０日ほどで郵送の期限が来るので、無理かな。
なおかつ、写真をプロに撮ってもらいたいと言う。今から予約とれるの？お金もかかるし、私が撮ってプリントするのじゃだめなのか。それ無理、だって。調べてよ、って。
なんか、もやもや。
自分でやれば、って言い合いになる。
親ってむかつくよね、とか、あーめんど、考え方古いとか。好き勝手なこと言う。
ママも好きなことすればいいじゃん、って。
だったら、しちゃうぞ。
いいのか、しちゃうぞ。